12月学習会「 5年 合同」を振り返って(豊中)

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「5年 合同」 沖野谷先生実践レポート

 「合同な図形の作図」の実践を通して、図形の決定条件を意識した指導を行うことで、図形を構成する要素及び図形間の関係を考察する力 を育成する授業の提案を行った。グループ協議では、以下の内容などについて意見を交わした。

①本実践の目的(Why)は、決定条件を学ぶことなのか、それとも「合同」という視点を通して既習図形を捉え直すことなのか。
②中学校での論証指導につながる「合同」の学習の在り方とはどのようなものか。

齊藤一弥先生からのご指導

図形間の特徴や性質の関係を考察する

 5年生で一番大切なことは、「図形間の特徴や性質の関係を考察すること」である。つまり、「4年までにどのようなことを学習してきたのか」、「5年からは、合同や対称、相似という視点から図形間の関係性に着目して基本図形を捉え直していく」という学びを目指したい。
 今回の沖野谷先生の主張は、決定条件を活用して、合同か否か(合同条件)を調べていく姿勢を育てていきたいというものである。その際、子供の学びの連続性を意識し、「既習図形を捉え直す」ことを大切にしていきたい。

平面図形を描くとは?

 平面図形を描くとは、どんな仕事をしているのかを確認したい。頂点を2点決めるだけでは、直線にしかならない。つまり、平面図形を作図するためには、頂点を3点、あるいは4点決めることが必要であり、そこに関心をもって取り組むことが本実践の主張である。
 その際、頂点を決めるために合同条件を用いていく。四角形ABCDと合同な図形を作図する場合を例に考えていく。