
第2回 ENP 関西フェス
本会は、関西を拠点とする、ENPの5グループが共同研究をする場です。
また、3 つの理念「まなぶ」「つながる」「ひろがる」を具現する場でもあります。グループの拠点、吹田市、寝屋川市、堺市、大阪市、豊中市からだけではなく、横浜市や福岡県など、日本全国から来阪されて、学びの時間を共に過ごしていただきました。
新プログラム・ワールドカフェ♪
「資質・能力ベイスの単元をどう創るか」というテーマで話し合いました。グループの垣根を越えどのグループも盛り上がりを見せ、時間内では収まらないほどの熱量でした。各グループでは、様々な角度から切り出し、“GOAL”、“つながり”、“子どもが主体”など共通のワードも出てき、これからの算数教育はどうあるべきか深めていきました。
関西フェス【授業研究】堺グループ黒川先生「5年面積」
CS 改訂において求積が【B 図形】に位置づけられた趣旨に関して、特に構成要素同士の位置関係(平行・垂直)という視点を重視したご提案でした。齊藤先生のご指導から、「計量的に考察する」ことについて、長方形を元にして頂点の移動の中で基本図形を見出し、求積を考える過程を通して、それぞれの図形の特徴を捉え直ししていくことの重要性と具体的なプロセスについて学びました。
ENP 関西フェス 齊藤先生ご講演
◆単元を創る
「子どもの有能さを引き出し、それを生かす教科経営の実現に向けて」
【齊藤先生のご講演から学んだこと】
WHY の視点では、子どもにとって価値あるものを大切にしながら、単元を位置づける大切さを学びました。そのためには、校種をこえた学習指導要領の解釈が重要であることを再確認しました。WHAT の視点では、現行学習指導要領に沿った単元を創るための「学びのゴール」「問い」「学びのプロセス」「見方・考え方」といったポイントについて再整理していただきました。HOW の視点では、能力は日々の授業の積み重ねで育成されることを確認しながら、学びのある単元を創るために、子どもの縦(成長)と横(広がり)や学習ゴールのイメージを明確にもつことの大切さを学びました。
振り返れば、昨年の第1回。関西5グループのメンバー同士、よそよそしさがまだありました。緊張もありましたし、「他グループに負けたくない」という空気もありました。しかし、今年はまったく違いました。すでに、共に学ぶ仲間となった私たちにとっては、年に一度の「フェス」でした。緊張をして迎える会ではなく、学ぶ楽しみ、再会の楽しみに満ちた「フェス」でした。他グループをリスペクトしながらも、「所属する、自グループの仲間たちを誇りに思う」そんな気持ちだったと振り返ります。これは、関西5グループだけの強みではなく、ENP で学ぶ者たちの強みです。皆さま、次は2月の総会で再会しましょう。