6年「データの活用」の提案を振り返って(横浜)

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第6学年「データの活用」
〜「課題設定の力をつける」データの活用における仮説の重要性〜
提案者 岡田かおり(横浜市立さつきが丘小学校)

横浜も秋の深まりとともに、日々の寒さが増すとともに、木々の葉が色づき始める季節となりました。そんな寒さを吹
き飛ばすような、第35 回 数学的な授業を創る会が開催されました。今回は、「統計」領域の本質について熱い研究会が繰り広げられました。

情報に振り回されずに正しい判断が出来るようになる

単にデータの読み方を教えるだけでなく、「統計的な問題解決の方法」を通して、生活改善のためにデータを活用して判断したり、意思決定したりする力を育成することを大切にしました。

誤った判断を下す可能性(リスク)をコントロールする数理的科学的な方法の必要性を6年「データの活用」で大切にしたい。本提案でやろうとしていることはとても大切である。しかし、「統計的な仮説検定の考え方」は高校の教育課程修了するまでに出来るようにしたいことなので、小学校の発達段階的には難しさが残った。今回やろうとしていた「仮説形成」(abduction)というのは、主に科学の世界で用いられることが多い。始めは直感だったところから、観察することを通して仮説を立てる。その仮説の合理的説明をするために、データの収集や分析していく。このデータをとるときに数値化できるかどうかを吟味することが大切。今回で言うと「性格」や「気分」は本当にこの調査でいいのか?と批判的に考察していくことができたのではないだろうか。仮説検証と仮説探索の素地を小学校で経験する事は大切である。