

第1学年「かたちづくり」
提案者 鴨志田岳大(横浜市立箕輪小学校)
自ら問いをもち、学びを進めながら、ものの形を認める子を育成
「具体的なものの形を理想化して図形を認め、その特徴に着目してつくったり、身の回りのものを整理したりすること」に課題がある。本実険では「子どもたちが理想化して図形を認めること」を前述に「子どもたち自ら問いをもち学び進められる学習者に育成することの必要性」と合わせて「自ら問いもち、学びを進めながら、ものの形を認める子の育成」を主張にする。
色板の学習の導入は、形を理想化して図形を認めることにはならない。本提案では、身の回りのものの色の大きさ、向きなどを捨象し、理想化して図形として認める活動を導入として取り入れる。
齊藤一弥先生より
おむすびの形をは言うが、おむすびの図形とは言わない。子どもたちは立体にこそ、形を認識する。平面から形を認識することは難しい。図形の概念形成のプロセス(1.違っているか似ているかの特徴を見出す。2.同じと見て、まとまりをつくる。3.同じものにラベルをつける。4.性質や内包を明らかにする。5.他の概念と異同をはっきりさせる)をもとに、概念的知識の習得への素地体験を。
色板のよさとして、合成や分解、操作活動(ずらす、回す、裏返す、移動する)ができる点がある。そのような数学的活動から図形の概念形成を獲得できるような文脈を描くこと。
【文脈⇄同じとみる⇄名前をつける】の往還をすることで、経験上行っている仕事の捉え直しができる。折り紙などを、縦半分、斜めに半分に切っていく活動から、できた図形の名称を考えたり、合成、分解の目で見ると、相似への素地につながったりする。