土曜日学習会 3年算数「たし算とひき算の筆算」を振り返って

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3年算数「たし算とひき算の筆算」
提案者 吾郷将樹 島根大学教育学部附属義務教育学校

3年「たし算とひき算の筆算」の実践を通して、学年間のつながりを意識した指導の大切さについて提案を行った。グループ協議では、たし算とひき算の筆算で大切にしたいことは何か、実際の授業でどのように生かしていくのかなどについて意見を出し合った。

齊藤先生からのご指導
計算力を磨く過程で何を子どもは学ぶのか

狭義のままでいいのか?

今日話題にしているのは、ほとんどが狭義。そもそも筆算とは?筆算とは、計算の技能のこと。この計算の技能を、狭義を広義に広げたらどうですかということ。大きく4つある。それらが計算の技能を支える力となる。この領域は数と計算だが、計算をやりながら数概念、位取りの学習をしている。一方で計算では、位を揃えた筆算をしている。1〜4年で繰り返し何をやってるかというと、けた数を増やしても同じ、これを何度も指導している。計算という守備範囲が広くなるように。

計算高い?

計算高いとは、分析・統合など、一連の作業を的確にこなし、成果をあげること。先ほどの広義の話と関わってくるが、予想(見積り)があって仮説(推論)があって、そして実行(アルゴリズムの処理)、最後に省察(たしかめ)がある。たしかめができる人を育んでいかないといけない。ひたすらドリルやってとか、ここだけをやってとかだともったいない。この一連の流れ自体が数学らしい文脈。こういうことを思考していくことが大事になってくる。

オーセンティックな学びができないか

今日の問題は、324円持って182円の品物を買う場面だったが、こういう場面はオーセンティックといえるか?例
えば、324円から引かなくても、200円や202円で足りる。「202円で足りるよ」って言える子がいてほしい。「なんで202? 」って聞くと、「お釣りは細かくないほうがいい」って。日常でこういう展開をする。もし買い物でするなら現実的な場面で価値を上げていく。