「統計的探究プロセスの自走を支えるDXと単元デザインの在り方」を振り返って(豊中)

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情報伝達・共有のパラダイムの転換と算数の授業 ➖統計的探究プロセスの自走を支えるDXと単元デザインの在り方ー
盛 佑輔 先生

主張

① Why なぜ,学ぶのか?

    →納得解・最適解を導出する過程を通して,批判的思考力を育むため

      パラダイム転換の時代だからこそ,育む力だと考える

② What何を学ぶのか?

    →統計的探究プロセスと代表値と散らばりを学ぶため

③ How どのように学ぶのか?

    →生活と結びつく問題設定で「自分ごと」にする

自走する探究は放任ではなく,積極的な教師の関わりが重要である


討議会にて

・ニュースで報道されている事実(体力低下)について,批判的思考を働かせることは妥当か?ニュースは,情報の妥当性・信頼性を確かにして報道していると思う。

・統計で解決する問題は何か?そもそも統計で解決できる問題なのか?が疑問である。

・批判的思考は目的に応じて行うものであるが,本実践の目的が曖昧なため,何に対して批判的思考を働かせるかが曖昧だった。

・パラダイムシフトをテーマにした実践をしたとしても,統計の指導事項はきちんと学んでいるのか?本単元であれば,代表値の扱いがメインになるが,扱いが希薄ではないか。

齊藤一弥先生からのご指導

・情報伝達・共有をする上で,目的の存在が大切である。 「知ってほしい」「わかってほしい」という送り手の気持ち,「なぜ?」「どうして?」という受け手の気持ちをもてるように活動の目的を設定することが大切である。

・現行の指導要領では,「学びに向かう力・人間性」の充実・進化まで踏み込んで実現できていない。活動の調整をする中で,子供が自律性をもって学習するようにしたい。ここでの自律性とは,自己の中に律をもってそれに従って行動・判断することである。