新算研コラボ企画 指導案検討を振り返って(横浜)

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新算研8月号にて、横浜の実践を発信!
それに向けて の指導案検討を行いました。

単元「小数のしくみ」
提案者 師岡小 横地健一郎先生

第4学年ではや数の仕組み、数の相対的な大きさ、計算の仕方を考察することを通して数の概念を深め、小数が整数と同じ十進数として捉えることができるようにする。
子供が小数を整数と同じ十進数として捉えることができるようにするためには、単元の内容 ごと関連 や内容の系統をより意識した指導 を行い、子供が「あのときと同じように すれば、できるんじゃないのかな。」と類推し、既得の内容を関連づけて統合的に考察 していける ようにすることが重要であると 考える。

齊藤先生のご指導

学習の重点化が期待される背景には、学習内容を教えたけれど使えていない実態、知っているだけ、覚えているだけで活用できていない。未知の問題に対して、学習内容の意味を理解したうえで活用していくことが大切。意味を伴った理解が、概念的知識の獲得につながる。
今の提案のままだとこれまでの学習をただ網羅しただけの内容になってしまう。子どもを信じて、見方・考え方を生かす授業にしていくこと。小数の学習であれば、3年生までに、十進数の仕組みや、倍の考えを獲得してきている。本単元では、それに加えて、単位を自分で決めて小数の大きさや大小について考えたり、相対的な大きさを考えたりする。小数の加減の共通する考えは、「単位をそろえる」こと。その見方・考え方を軸に授業を創っていくことが求められる。

単元「 分数のかけ算・わり算」
提案者 大綱小 小畠政博先生

知識として覚えているのではなく、わり算や分数というものを理解していれば、それらをうまく使えば計算の仕方を導き出せる。これさえつかめていれば後は何とかなる。既得の知識をうまく活用すれば多くのことを理解することができる 。
本単元で育成していきたい子供の姿は分数 ÷ 分数は、逆数をかける計算だと捉えるにとどまらず 、わり 算はわる数を 1 とみている計算だと捉えていれば、逆数をかけることにも子供は自らたどり着く。

齊藤先生のご指導

本提案では、本時は分数の乗除法における演算決定の場面なのか、計算の仕方がやりたいのか、どちらなのか。今一度単元計画を見直し、問い直す必要がある。
本単元では「分数の意味」が大切になる。小数の乗除との関係は非常に大切。
80 × 0.5=40
40÷ 0.5( × 2)=80
これを分数の計算としてみると、80を4/5としたときに
4/5 × 1/2=2/5
2/5 ÷ 1/2( × 2)=4/5
ここから単元の最後には、逆数の意味、2つの数をかけると1になるというところ から分数以外も逆数がある と いう考えの統合を図りたい。