3月2日(日)御前崎学びの会の振り返り

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提案と協議の概要

今回は、松浦より『 考えるとは 』 (光村図書6年)についての提案と協議を行った。提案と協議の中で、以下の2点が明らかとなった。
①今回は「考えの形成」を重視した単元構想を考えた。「考えの形成」について、日頃からどのように指導をしていけばよいか。また、どのような単元構想が考えられるのか。
②小学校生活最後の説明文的教材になる本単元。6年間の集大成としての単元構想の在り方とは?子供に、より学びを委ねる必要もあるのか。本単元の押さえどころとの関連の在り方は?

斎藤一弥先生より

①説明とはどのような営みなのか?

齋藤一弥先生より、「説明文を学ぶ主旨は何か?」ということで御指導をいただいた。説明とは、「説明に対する問い(動機)がある」ことになる。そこで、有効に機能するのが、鶴田清司氏が提唱している「三角ロジック」である。この「三角ロジック」があるからこそ、より確かな説明になる。このことを子供と共有し、自在に読み解く、使える子に
する。

②伝えるために説明を読むのか

説明的文章を読むのは、何かを伝えるために読むということになる。つまり、「表現と読解の往還」をすることになる。本単元でいうと、「自分の考える「考えるとは何か」についてまとめるために、3人の筆者の考えを読んでいるということ」になる。
板書写真にあるように、読むことと書くことの学習過程をそれぞれ有機的に関連付けながら、実際の指導をしたい。
また、中学校1年生の「考えの形成」の内容(自分の考えをより確かなものにする)を見通しながら、指導をしたい。

③三層の内容知と方法知は国語科でも成立するのか

令和6年12 月 25 日に、中央教育審議会より提出された諮問には、京都大学の石井英真氏が提唱して い 学力の三層構造について言及があった。おそらく次期学力指導要領にも大きく関わってくるだろう。そこで、国語科における方法知は何になるのか、内容知は何になるのかを検討した。