
6年「図形の拡大・縮小」
今回の提案
第6学年「図形の拡大・縮小」の単元で汎用的能力の育成を目指す。この単元における汎用的能かとは、「論理的な思考」として研究を進めた。基本図形から学習を進めることで,構成要素やその位置関係を根拠に説明することで、「論理的な思考」が育成できると考えた。
1.そもそも汎用的能力って・・・
汎用的能力とは、自立するために必要な力のこと。
「図形をなぜ勉強するのか。なんで図形を勉強するのか。図形が何に役立つのか。」を考える必要がある。
相似は関係概念である。qbの関係。この関係概念を論理的に詰めていく仕事をする。
2. 図形間の関係を捉える
基本図形の性質や特徴を捉え直す。
右の図は長方形の2倍の拡大図。横の長さがaと2a,縦の長さがbと2bとなる。斜辺の長さがCとすると、拡大図の斜辺の長さが2cとなるのは、青の三角形と黄色の三角形が合同であるから(敷き詰めの活用)。このようにして関係性という眼鏡をもっともっとくしていく。さらに、平行四辺形、台形と特殊から一般の図形へと深めていく。
図形間の関係といったようなことをしっかりと押さえると同時に、拡大図・縮図が示の形の合同なものが敷き詰められ対応する辺の倍になっている。既習の図形概念をべースに説明できるようになるのが論理的な考察となる。