8月10日(土)御前崎学びの会の振り返り

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提案と協議の概要

今年度5年部を担当している伊村教諭と松下教論より、「言葉についてどう考える?意見交流会をしよう」(『見立てる/言葉の意味がわかること』(光村図書5年))の実践報告並びに、「全体像を想像して、本の帯を作ろう!」
<『たずねびと』(光村図書5年))の提案がなされた。双方に対して協議を実施した。協議のポイントとして、「単
元を通して言語活動を行うこと」「読みの4つのフェーズを意識すること」「つけたい力を子供の言葉で具体的に考えること」の3つが挙げられた。

斎藤一弥先生より


①説明的文章はなぜ学ぶのか?文章はなぜ学ぶのか?(WHY)

国語科という教科には、大きく3つの価値がある。(現行の学習指導要領の3つの柱とリンクする)
(1) 内容的価値(知識・技能)
(2) 教育的価値(思考力・判断力・表現力)
(3) 社会的価値(学びに向かう人間性)
特に(3)について、国語科は「教科共通の認識能力」を身に付けることが大事。
特に5年生では、「根拠」「理由付け」「原因」の認識能力を身に付けさせたい。
そのために、非常に有効なツールとして、「トゥルミン・モデル」を活用するとよい。(三角ロジック)。この中で、特に「理由付け」を重視する。理由付けの際は、生活経験に基づいて自分自身の理由を述べるようにする。そうすることで、 「例示」「関連」「比較」などの認知のカが育つ。

②文学的文章は何を学ぶのか?(WHAT)

文学的文章を扱う授業では、これまで「作品の主題」「場面」「人物形象」「表現方法」などを扱ってきた。しかし、これからの文学的文章を扱う授業では、「類推的思考による解釈」「文学的認識 表現の発見」などを扱っていくようにする。これらは、PISA型読解力とリンクしている。「文学的認識、表現の解明」「根拠を伴う解釈」「批評すること」の3つが上手く入り込むような言語活動とすることが、これからの文学的文章を扱う授業では重要である。