3年「ぼうグラフと表」の提案を振り返って(横浜)

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3年 「ぼうグラフと表」
横浜市立瀬ケ崎小学校 太田 博英

主張

自分の主張を実現するためにデータを分析したり、批判的に考察したりすることを通して、よりよいものを追究していく子どもの育成。

経緯

これから子供たちが迎える社会において、情報過多の世の中で、データを読み取って自分自身で意思決定していくことが求められる。得た情報を鶏呑みにせず、本当に正しいのかどうか、データを考察する力を身に付けていく必要である。そのためには、事象を批判的に考察する力の育成は欠かせないのではないか。

提案の概路

  • 目的に治って、読み取る活動を単元で繰り返し行っていき、分かることや読み取った事実をもとに考えられることを明確にする。教科横断的な学びの中で、データを細部まで見ようとしたり、自分の主張を決めたりすることができるのではないか。
  • 課題解決に最適なグラフになっているか、自分の主張に沿ったデータの読みになっているかどうかなどのPPDAC の各局面での妥当性を検証することで、批判的思考が身につくのではないか。

齊藤先生より

教科横断的な学びの中で、資質・能力の育成を据えたカリキュラムマネジメントを
そして、事実を基に、理由付けに裏打ちされた適切な主張へ

イギリスの哲学者スティーヴン・トゥールミンも提唱しているように、事実(根拠)を基にした主張(結論)をもつために、そこに行きつくための理由付け(論拠)が大切になる。事実に基づく推論、本単元で言うと、数値の大小、他学年との比較など、主張に至る理由付けが大切。教科横断的な学習にするのであれば、育てたい資質・能力を明確にしながら、進めていくことが大切。

データをグラフに表すことは、事実から目的に作成者の主張を理解することである。
目的的活動をしっかり描くためには、問いを焦点化し(どの学年で、どんなけがが多いのか)など、追求対象を絞ることで、資質・能力の育成がはかられる。