4月20日(土)本質に迫る数学的な授業づくりを振り返って(横浜)

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本質に迫る数学的な授業づくり

 4月20日(土)横浜支部2024年度の活動が始まりました。記念すべき新年度1回目の提案者は西垣先生。提案単元は1年「たしざんとひきざん」でした。提案の主張は「図・式・言葉を使って数量関係を統合的に考察する子の育成」です。西垣先生のENP初提案でした!

 求大や増加、求小や求残など場面が違っていても同じ加法や減法として解決できるように統合する、また数量関係を全体と部分の視点でみると加法と減法の関係が表裏一体であることも統合として捉える、そんな子どもの育成を目指しました。

 話合いでは、統合する姿が見られるであろう本時「順序数を集合数に置き換えて、加減法に適用」の場面をもとにおもに「HOW」を中心に話し合いました。グループでは、「図や操作をもとに統合していけばよい」「既習の加法との共通点をさぐり、毎時間束ねていくことが必要」などの意見が出されました。

齊藤先生より

文章題解決のプロセスの中で、理解したことを図式的表現を用いて集約して本質をつかむ。これこそが統合過程。図の数学的役割は多様にある。図の視覚化の機能として図で視覚化し、それを言語化し、式による概念化につながっていく。図の果たす意義を捉えておくこと。

齊藤先生のご指導から、「文章題解決のプロセスの複雑さ」、「図の数学的役割」、「本時の子どもの学びにおける図の果たす意義」の観点でご指導いただきました。文章題を解決するまでの具体的なプロセス、図の数学的役割として図的表現の中に、「メタ的表現」があり、解決の手がかりのための図、意味理解のための図など、図は多様に数学的役割をもっていること、本時の子どもの発言から、子どもなりに図が果たす意義を捉えている場面があったことなど、様々な視点からご指導いただきました。

西垣先生から

子どもは有能でもっともっと教師が価値づけしたり、よさを可視化したりしなくてはいけないと感じました。図の捉えを見直すことができました。図には、様々な役割があることを理解しました。