教科の本質を学ぶ会 in 堺 学習会まとめ

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2024年1月8日 教科の本質を学ぶ会 in 堺 学習会まとめ

提案の概要

2本の実践を通して、図形の領域において、次の2つの力を育てたいと考えた。
・物の形や直線の位置関係に着目する力を育てる
・図形の構成要素に着目して、図形の特徴を計量的に考察する力を育てる。

1年:形づくり
ものの形に着目して特徴を捉え、形の構成を考えることに重点をおき学習をする。
本時は、第3時間目の授業として4枚の色板を並べて、提示された形をつくるという
学習内容を扱う。形作りを通して、図形の合成・分解について考えていく。

4年:広さを表そう
面積の単位や図形を構成する要素に着目し、図形の計量の仕方について考察する学習を行う。
提案は、単元末の2時間で、L 字型の複合図形の面積を分割、倍積、等積、補完などの考えを用いて求め、さらに「同じ30cm2の面積を探す」という学習であった。図形の構成要素に着目できるよう導入では少しずつずらして図形を提示したり、既習の図形に帰着させ、図や式や言葉を用いて説明できるようにしたりといった指導の工夫を取り入れた。また、図形を計量的に考察することができるよう、「同じ面積を探そう」として、複数の図形を提示した。
既習の考えを活かすことができるような単元構成と、このような工夫を取り入れることで、主体的に判断し考えようとする姿を創出させていき、図形を構成する要素に着目し、図形の面積を計量的に考察し、統合的・発展的に考える力を育てていくことねらいとした提案であった。

参会者の先生方からの意見

討議は4年生の実践を中心に話し合った。挙がった意見は次のようなものであった。

構成要素に着目するためには、
・式と図の関連から式の意味を考える。
・具体物を用いる、向きを変えるなど導入の提示の工夫をする。
・構成要素に着目してから自力解決に入る。

1c㎡のいくつ分と考えることと式を関連付けることへの困難さについて。
また、求積することがゴールではなく、求積を通してどんな力をつけたいのか。様々な考えを比較し、どれも長方形だというように、図形を統合的に捉えることができるようにしていく必要がある。