10月7日(土)土曜日学習会活動報告 6年生国語の提案を振り返って(高津川)

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6年生国語「海のいのち」
岩田らん先生(津和野町立津和野小学校)

発表では、思考プロセスの一つである「考えの形成」を取り上げた。6年生教材「海のいのち」の授業で、どのように「考えの形成」に向かっていく単元デザインを実現していくかを考えた。グループ協議では、「海のいのち」の教材解釈をめぐる討論や単元のまとめの発問の吟味が行われた。

齊藤先生からのご指導

①言語能力を形づくる力が働くプロセス
★認識から思考へのプロセスにおいて、「構造と内容の把握」「精査・解釈」という客観的に理解し想像する力が育まれ、考えの形成において主観的に考えを形成し深める力が育まれる。
☆形成された考えは、文章や発話を通して表現される。思考から表現へのプロセスは、「構成」「テーマ設定」「推敲」「表現」のもと行われる。
★☆を支える力として「学びに向かう人間性」がある。

②「考えの形成」が期待する学び
「考えの形成」は単に自分の考えを持つことではなく、情報の編集・操作、既得のものへの統合・構造化、新しい問いへの転換のことをいう。「考えの形成」において「既有の内容との比較・関連」がある。
そこで4 年生教材「ごんぎつね」との比べ読みの提案があった。

海のいのち…クエをうたなかった太一、(生涯だれにも話さなかった)語らない太一
→太一の中で、執着からの解放があったことがわかる…新しい価値の発見
ごんぎつね…ごんを撃った兵十、(村の茂平から聞いたお話)語る兵十
→ごんと兵十は互いを意識しあう共依存の関係から抜けられなかった