5月20日(土)土曜日学習会活動報告
4・5年『小数倍』指導を振り返って(島根)

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4・5年のつながりを意識した『小数倍』の提案
錦織裕介先生(松江市立古志原小学校)

 4年『小数倍』の授業実践では、測定値のつけ直しの視点について、授業板書をもとに具体的な説明がありました。「基準量を1 と見ても比較量が小数のため、イメージを掴みにくいことから、基準量を0.1 にすることで比較量を整数倍にして、イメージを掴みやすくすること」をねらった提案でした。
 算数の学習の中でも特に難しいとされている「割合」。子どもたちが「割合」を理解できるようにするために、4年『小数倍』の授業でも「割合の見方」を育てよう!という錦織先生の熱い思いが伝わりました。
 研究会の後半は、齋藤先生の講話「数学的な見方・考え方を働かせた学びとは?」でした。算数科の目標にある「感覚を豊かにする」とはどういうことか?学習指導要領にある「計量の仕方について考察する」とはどういうことか?について詳しく教えていただきました。

参加者の感想より(一部抜粋)

  • 指導法の勉強をするための研修会と思って参加させていただきましたが、そうではありませんでした。そもそもの知識が自分はまだ足りないと痛感しました。
  • 倍概念について、Aの2倍はBになる。⇔BはAの2倍、AはBの1/2倍
    BはAの2倍、AはBの1/2倍の考え方は、今まで教えたことが少なかったなあと思いました。自分自身もこの考え方が備わってないので、教師が学び続けていく必要があると感じました。
  • 感覚とは知識に裏付けられているもの。知識とは積み重ね。経験させるべきものをきちんと押さえること。都度の内容の理解が深い理解につながる。日々の授業を大切にしたいと思いました。

齊藤先生からのご指導より

  • 割合は2年生からの系統が大事です。なぜ、2年生の分数に1/3が入ったのかを考えることが大事です。
  • 学習指導要領の107ページの図を理解しましょう。
    「2の6倍は12」「2は12の1/6」2年生からこの見方ができるようにしましょう。
  • 2年生から「もとにする量」「比べられる量」「割合」を意識して指導しましょう。