第3学年における「分数」指導
第2学年で学習した分割分数(操作分数)と第3学年で学ぶ量分数がうまくつながらないという困り感から、それを乗り越えるために、どの教科書でも単元の最後に位置付けられている「割合分数」と「量分数」との違いを導入場面から取り入れるというチャレンジングな提案でした。「分数を数として見る」というのはどう言うことか、「整数と小数をいつどのように結びつけていけば良いのか」「各学年で学ぶべきことは何か」などが協議会で話題となりました。齊藤先生のご指導から、「量をいかに表現するか」「分割分数とは何か」「見方・考え方の連続性を保証する文脈を描くには」という指導の原点となる本質を学ぶことができました。
参加者の感想より(一部抜粋)
- 量分数と分割分数を2量の関係性で説明できることに気づけました。2年生での「割合の見方」の延長に3年生の「分数」を捉えて理解したいと思います。
- 2年生の分数指導で、何分の1と何倍の双方向を掴ませるという齊藤先生のご指導に感銘を受けました。
- 分数を扱う際は、割合との関連、小数との関連を意識することをご指導いただき、2年生に1/3を入れた意図、そしてそれにつながる3年生の分数との関連を考えると、割合的な見方から量の見方に分数の範囲を広げていくような単元計画が必要だと感じました。